養老酒造の酒造りSTYLE
繊細さを楽しみ、心を通わせ合う
日本酒の製造工程は複雑で、常に繊細な作業が求められます。しかし飲む人の笑顔を想像すれば、辛い作業も楽しみへと変わります。
蔵人が酒造りの繊細さを楽しみ、互いに心を通わせ合いながら造った渾身の一滴は、その後、酒宴の場で飲む人同士の心をつなぎます。
米の表情を見極める
清流・肱川の伏流水を徹底管理
仕込み水は蔵内の地下約10mから汲み上げる清流・肱川の伏流水。この清らかな軟水は、やわらかくまろやかな酒造りに最適です。
地下水の温度は年間を通し12~13℃ほどですが、洗米の水も浸漬の水も、水温はきっちり9℃に調整。これ以上だと米が一気に水を吸い込んでしまい、品質が保てません。
同じ種類の米でも、その年のでき具合やその日の天候などにより水の吸い方が違うため、浸漬時間は秒単位で管理。米を水から上げるタイミングは、蔵人が米の表情(つら)を見極めて判断しています。
- ※浸漬(しんせき)
- 米に水分を吸わせる製造工程
手造りという手法
造り手の想いを味に乗せる
約100年続く酒造りは、今もその大半が手作業。機械化しようと思えばいくらでもできる時代に、あえて手造りにこだわるのは、その方が酒に造り手の想いが乗り、美味しい酒ができるから。
ただの理想論に聞こえるかもしれませんが、「この酒は私たちが造りました!」と胸を張って言えるのは、手造りの酒だからこそ。
確かに手造りは苦労の連続です。しかし米や麹の変化を見ていると、親になったようないとおしさが湧いてきます。苦労を乗り越え、成長の感動が味わえる今の酒造りを、これからも続けていきます。
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